はじめて読む486

「はじめて読む8086」と書いた人は同じなのに中身は全く違う。どちらかと言うともうOSの本。
先日読んだ「Windowsはなぜ動くのか」(参考)のタスクとメモリ管理の部分を実際のCとアセンブラのコードを交えつつ詳しく解説してある感じか。これと「Windowsは〜」と、あと「30日でできる! OS自作入門」でも読めば、ちょっと頑張れば自作のPC用OSを作ることも出来なくも無いと思ってしまうが、実際には32ビットプロテクトモード下でのディスクI/Oのやり方も分からなくてデバイス制御のところで躓く。
UEFI仕様がもっと普及すればもしかしたら自作OS作りのブームがやって来るかもしれないけどどうなんだろう。


読んでいて感動したのは終りのほうの EMS/HMA/仮想8086 のくだり。10年前の高校時代には全く分からなかったEMM386.EXEとかのパソコンの不思議がようやく理解できた気がする。


著者の蒲地輝尚氏のプロフィールを眺めいて気がついたが、1964年生まれでこの本を出版した歳が1994年。つまり30歳でこの本を世に出したということになるがそれって今の自分と同い年・・どんな天才だそれ。


486のシステム管理系の命令までがわかったところで、次に大きいシステム管理系の進歩は x64、VT-x といったところか、こちらは良い日本語の本はまだなさそう。