Microsoft Hyper-V Server 2008

出たので一応試用。日本語対応版も以下からダウンロードできる。
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=ja&FamilyID=6067cb24-06cc-483a-af92-b919f699c3a0


ドキュメントや機能比較表は以下。
http://www.microsoft.com/servers/hyper-v-server/default.mspx


日本MSのサイトでリリース案内がされないのは、またローカライゼーションがらみの爆弾抱えているからだったらいやだなと思いつつも、まあ発表からリリースまでが急だったのでドキュメント翻訳が間に合っていないだけだろうきっと。
ベースの部分は全く WS2008 Server Core + Hyper-V の役割 と同じ物と考えてよさそう。それに加えて、あらかじめ必要なFirewallのポートが開いてあったり、IPアドレスとか設定するための簡易メニュー(HVCONFIG、下図)が提供されている。簡易メニューは本当に簡易。ESXiが無償化されてから2〜3日の速攻ででっち上げたんだろうな、きっと。


デバイスドライバをインストール後に追加できるところがESXiと比べたアドバンテージなんだろうけど、CUIしかないので、ドライバのインストーラGUI提供していないと途方に暮れる(WinPEと同じくDRVLOADかと思ったら違って、PNPUTIL使うっちゅう事だった)。
実際に利用されるシナリオとしては、やっぱりフルWS2008使えるならそっち使った方がいいので、WS2003サーバー統合だけのために仮想化ハイパーバイザが欲しいとき(かつ物理サーバーがESXi動作不可のとき)以外思いつかないかな・・容量可変/差分の仮想HDDが作れる所はESXiより良くて、しかも多段のスナップショットが取れるので検証環境として使うのに嬉しいは嬉しいが、Guest OSサポートが貧弱だし、そもそもそういう場合はMSDN/Technet PlusがあるだろうからフルWS2008使うぜって話だ。



Serverサービスが動いているのでWORKGROUP用SMB 2.0が話せるファイル サーバーとして使うことも出来なくはないのだけど、まあそれはEULA上のライセンス違反だった。・・ちっ。


以下は備忘録。WORKGROUP環境で、リモート管理端末がWindows Vista SP1のときのHyper-V Server設定方法。


1. サーバー機に、Hyper-V インストールする。


2. サーバー機に、NIC のドライバ導入する(必要なら)。


3. サーバー機に、IPアドレス割り当てる。


4. サーバー機に、リモート管理用のユーザー アカウント作成する。
Hyper-V Serverログオン直後に表示される設定画面は、うっかり終了させてもコマンドプロンプトで "HVCONFIG" と実行すればまた出てくる。あとはまあ、リモート デスクトップの設定もすると思う。


クライアント機は、Vista 使うなら Business/Enterprise/Ultimate + SP1 の必要がある。


5.クライアント機にサーバー機で作成したのと同じユーザー名、パスワードのユーザー アカウントを作成する(てか、Administratorで使えばサーバー機にわざわざアカウント作成する必要もないからそっちの方がいいかも)


6. サーバー機の名前解決が出来ないといけないらしいので、hosts ファイルにサーバー機の名前とIPアドレスを登録する。
C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts


7. クライアント機でDCOMのアクセス許可を設定する。(「"dcomcnfg" 実行」→「"コンポーネント サービス"/.../"マイ コンピュータ" のプロパティ」→「"COM セキュリティ"」→「アクセス許可」→「制限の編集」→「"ANONYMOUS LOGON" の "リモート アクセス" を許可」)。


8. Vista SP1 マシンに Hyper-V リモート管理プログラム導入する(KB952627)。
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=BF909242-2125-4D06-A968-C8A3D75FF2AA&displaylang=ja


9. Hyper-V マネージャ(C:\Program Files\Hyper-V\virtmgmt.msc)起動する。


10. Hyper-Vマネージャに管理対象のサーバーをコンピュータ名で追加する(IPアドレスでの指定不可)。


とりあえずGuestに WS2003 R2 EE X64 入れてみて、まあ動くね、くらいまでを確認。IC導入までGUIが使えねーところは相変わらず。



ていうかそれよりも仮想Guest OSのHDDをIntelSSDX25-M Mainstream)上に配置した時の Guest OS の起動の速さっぷりに感動した。
WS2003 R2 EE X64 SP2 インストール直後の状態で、電源ボタン押してからログオン画面が表示されるまで20秒弱。