論文の教室(戸田山和久)

年次的にそろそろ社内論文なるものを一遍書く必要に迫られており、そもそも論文てなんでしたっけ?ということを思い出すために購入。大学の学生が授業の課題で出された論文の書き方を指導する本。


これとは別に『論理的な文章の書き方が面白いほど身につく本』(西村克己)というのを別に買って読んでいたのだけど、こちら(『身に付く本』)が論文の構造を作る事に比較的強く焦点が当てられているのに対して、『論文の教室』は構造よりも論理形式とか作法により焦点があてられている感じだった。


2〜5百字ほどのパラグラフを1つの単位にして、それに見出しをつけて組み合わせることで論文を構成しなさいよと説いているのはどちらも同じ。パラグラフの内容について、『論文の教室』ではそれが「トピック・センテンスとサブ・センテンスから成り〜」ともう一段掘り下げて解説されている。


論文を構成する3要素について、『論文の教室』は「論文は問題・主張・論証から成る」と説いているのに対して『身につく本』は「主張・データ・論拠」から成ると主張しているところは若干違う。合わせた内容はまあ大体同じだけど、文系論文と理系論文で各要素の重みが変わるという事かもしれない。


まあ、論文を作成する手続きは理解できたとして、次の問題は論文のネタだな・・