English Grammar for Dummies(2nd Edition)

http://www.amazon.co.jp/dp/0470546646/


結局今年の年末年始休暇全部使って読めたのはこの1冊だけだった。
とはいえこの分量の英語で書かれた参考書を1冊読み切ったのは多分これが初めてで、ちょっとした自信になったら良いなと。


日本語も含めて英語文法書を読み切ったというとこれは2冊目で、1冊目は「総合英語Forest(第6版)」。(http://d.hatena.ne.jp/s0u/20110505/1304548135)


for Dummiesを読んで何がよかったかといえば、英文法用語の英語側の用語に親しくなれたという所で、それは狙い通り。subjunctionやgerundといったもの。Forestと比較して、説明している内容は同じ英文法なら大した違いもないだろうと思いきや結構違いはあるもので、以下違いとして気づいた点を列挙。


・Linking Verbと2種類のObject
日本人なら英語の5文型は SV、SVC、SVO、SVOO、SVOC なわけだが、英語ではというかDummiesでのの分類はちょっと違う。5つなのだけども、5文型という用語は存在せず、項目も [S+V]、[S+V+C]、[S+V+DO]、[S+IO+DO]、[S+V+DO+C]の5つ。S:Subject、V:Verb、C:Complement、DO:Direct Object、IO:Indirect Objectの略で、日本のものと異なりObjectにはDirectとIndirectの2種類があるとされている。こちらのほうが分かりやすい。
またSVC文型で使用されるVerbの種類は、日本語の参考書では大抵、Be動詞とあとはゴニョゴニョ・・と言って歯切れが悪いのだけどもDummies側ではS+V+Cで使われるVはLinking Verbである、と割り切りが良く、それもまた頭の整理には良くわかりやすい。Linking Verbに対応する日本語の用語はForestには記載がない。探せば日本語はあるんだろうけど個人的にはもうLinking Verbで覚えてしまったのでいいや。


・PunctuationとSemicolon
Dummies側では5分の1ぐらい割いて懇切丁寧に解説しているのに対してForest側では解説が無い。違う。
英語でもcommaの使い方とかはMechanicsと呼ばれているそうで多分これは蔑称なのだろうけども、覚えたら覚えたできっと使い道はある。Semicolonの正しい使い方を知ったのはDummiesを読んでが初めてかもしれない。


・完了形は全部ひっくるめて動詞である
とりあえず最初に英語に挫折するタイミングといえば完了形(Perfect)だが、日本語で英語を勉強している間にはそういうアイデアはさっぱりなかったのだけどDummies側では動詞(Verb)は時制や助動詞もひっくるめて動詞である。"I have finished to read the book."なら、動詞は"have finished"であり、haveを含んでいるからこの動詞は完了形(Present Perfect Verb)なんだと説明がされる。どういうわけか自分は動詞といえば完了形でもfinishedだけが動詞と呼べる部分だと思いがちだった。haveとfinishedの2つの単語を合わせて動詞、というアイデアを今まで持てなかった理由は日本語で完了形というのを勉強するときは動詞とは全然関係ない文脈で勉強するので、「have finished」全体として動詞というイメージが付かなかったのかもしれない。
ちなみに進行形も、現在進行形(Present Progressive)なら "I am swimming." の文の動詞は「am swimming」でamを含む。


・Mood
verbにはIndicative, Imperative, Subjunctiveの3つのmoodがあるとDummies側では説明されていて、Forest側で対応する概念としての「命令形」「仮定法」「使役」などはmoodを使って説明がされている。分類としては個人的には新鮮でこちらのほうが分かりやすいとも思った。Moodの日本語が何かは良くわからない。


他にも違いは色々あるんだろうけども、時間も遅いのでもういいや、寝よう。
とりあえず本の最後で紹介されていた "The Elements of Style" は良書らしいのでAmazonでポチって見た。